《 暮らしもこころも整える 》くらこことっと 代表の久保です。
昨年から、新プランとして「経営者向け・空間 ➤ 物 ➤ 心 の整理収納コンサルティング」を行っておりますが、その発展型として、群馬県高崎市の障がい者支援の事業所を多数展開されているワンセルフさんのお仕事を担当させて頂いております。
昨年の12月から開始し、新本社の新築に伴う間取りやデザインの整理収納《空間》や 代表取締役とのヒアリングを録音して報告書にまとめることから、会社やスタッフさんに対する深い思いや コンセプトなど《心》を文章化や図解化する整理収納。 そして今月から各事業所の整理収納コンサルティング《物》が始まりました。
一見、バラバラな事をやっているように思われますが、基本は「整理収納」で「全部出して、可視化して、再構築する」というコンセプトで行っております。
また、ヒアリングして社長の考えている事を可視化することで、空間や媒体などに 統一した「思い」を散りばめる事ができます。
先日、お伺いした 「放課後等デイサービスと児童発達支援の多機能型事業所 ワンセルフあしかど」は、未満児から高校生までの子ども達の通所施設で子ども達が将来、自立した生活を送れるようになるための、集団、個別での療育を行っています。
施設内は清潔で綺麗に整理整頓されていました。
そして、利用者用の物はしっかり整理されていました。
それでも、事前にスタッフさんから頂いた、ヒアリングシートには、収納内が上手く活用されていなくて「何がどこにあるから分かりずらい」や「使いたいものが直ぐに見つからない時がある」などの問題点があげられていました。
本日は、1.5時間で ヒアリングとアドバイスが中心でしたが、家具の配置で気になる点がありました。
一番、大きなお部屋で とても綺麗に整っています。ですが、まず気になったのは 手前のデスクの角。
スタッフさんが使うものですが、児童発達支援の利用者さんが、角に頭をぶつけてしまう可能性もあります。
それから、メインで使用する空間の掃き出し窓の前にロッカーが置かれています。圧迫感があり、せっかく明りや暖がとれる窓を塞いでしまっています。
動線を考えると、ロッカーは入口の近くにある方が使いやすいのではないかという事で、スタッフさんと相談して 移動しました。
使用していないパーテーションが置かれ、活用出来ていなかった奥まったコーナーは、スタッフさんの引き出しと机を入れました。
使用しないときは、奥に入れておくことで、子どもが机の角に 頭をぶつける事はないでしょう。
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そして、5つのアクションである、整理、分類、収納、定位置管理、習慣化のレクチャーをし、短期的改善活動計画と長期的改善活動計画を行っていくようファシリテイトしてきました。
帰りがけに、別の部屋にいた利用者のお子さんが大泣きしてました。
自閉症の特性で 変化に敏感な子もいます。
急に家具の配置を変えたことで、不安にしてしまったのかもしれないと 心配になりました。
また、「日の光」も子どもによっては、異常に眩しく感じてしまう子もいます。
とりあえず様子を見て頂て、不具合があったら元に戻していただく事をお願いしてきました。
(後にお聞きしたら、泣いていたお子さんはお腹がすいていたらしく、すぐに泣き止んだと聞いて、ホッとしました。)
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その後、ロッカーの位置を変えたことで、入口付近に荷物を広げてしまう子がいるので、配置を変えたとのご連絡を頂きました。
確認しにお伺いしたら、ベストポジションになっていました。
これなら、空間も広く使用でき、荷物を広げてしまっても通り道を塞がなくて済みます。
また、こちらの窓はメインで過ごすところではないので、塞いでしまっても大きな問題はないと思いました。
障がいを持つ子どもを複数人 預かる施設では、様々な子どもに合わせた支援をきめ細かく、丁寧に行ってるのだなあと、改めて痛感致しました。
次回は、別の事業所にお伺いする予定です。