社員自らが考え「思い」を可視化させるパンフレット作り

くらこことっとの経営者様向け整理収納コンサルティングは、経営者様の思考整理から始まって、様々な形へと展開してきました。

 

2020年末から継続して頂いております、 (株)ワンセルフ様は、2012年に居宅介護事業を設立されたのをかわきりに、群馬県高崎市を拠点に様々な社会福祉サービスを展開されています。

現在、訪問介護、生活介護、児童発達支援、放課後等デイサービス等、9事業所を運営されていますが、組織が増えていくのにあたって、従来のトップダウン方式での限界を感じたワンセルフ清水社長は、各事業所の社員が自ら考え運営し、それを上層部が下から支えるという組織に転換することを英断されました。

 

そして、その一歩として 各事業所毎に、社員自らが考えてパンフレット作成するという取組を行う事になり、ファシリテーターとして久保が担当することになりました。

 

パンフレット作成のためのワークショップ開催

事業所の主要スタッフと、月に一回、4カ月に渡って進めていきます。

 

目 的

 ➢社員が利用者に何をしてあげられるのか、その為に何をすればよいのか改めて考える

 

ポイント

 ➢企業理念を軸に、各事業所の特徴、強みや思いを可視化する

 ➢事業所のコンセプトを明確化する事で 他事業所との差別化を図る

    ➢社員自ら、内容からデザインまで考えることで自主性を育む

 

《 ワークショップのフロー》 

1.目的確認 

企業理念を軸に、社名とロゴの由来や、組織構造の変更、そして「社長の本音」 として、清水社長から社員の皆様へ取組を行う事になった経緯や思いを語って頂いてます。初回は、丁寧に目的をお伝えし、社員の皆さんに取組の内容をしっかりと理解して頂くことに重点を置いています。

 

2.素材の全部出し

支援内容の洗出し、事業所の強み、利用者やその保護者の声、事業所の特徴、魅力、日頃大切にしている思いなど、とにかく考えて沢山書き出して頂きます。要所要所で発表する機会を設け、自らの意見を述べる事、他者の意見をじっくり聞く事で沢山の気づきが得られます。

 

3.分類・整理

集まった素材を分類し整理していくことで、何を大切にしているのか、どんな視点で日々の支援を行っているか明確になっていきます。同じ理念の下で同じ研修等で学んでいるサービスであっても、事業所別に違いがある事が顕在化され、そのことがそれぞれの事業所の刺激になる事が多く「うちも取り入れみよう」とか「こうしたらもっと良くなるのでは」などの、前向きな意見交換が出てきます。

 

4.再構築

事業所別のコンセプトが明確になり、それに伴いキャッチフレーズやモチーフが決まっていきます。全体のデザインイメージも固まってきて、写真素材やイラスト、説明文などを選定し、レイアウトしていきます。


全社で一貫性を持たせるために、外側の表と裏のデザインは統一してます。主体性を持っていただく為に、内側は自由にデザインして頂いております。


そして下書きで頂いたものを印刷用に整理します。この時、出来る限り社員さんのデザインをそのまま活かしています。

 

【参加した社員の皆さんの感想】

➢ 普段、支援の中であまり深く考えずにやっていた事もあったが、ちゃんとした目的が見えてきたなと感じました。

➢ 支援の見直しが出来ました。利用者の親はこれを求めているんだよねという思いが芽生えてきました。

➢ 今まで自分のやってきた事を言葉にすることがなかったので、自分で自覚する機会になったかなと思います。

➢客観的に、大きな視野で見ることが出来たので、いい機会になった。普段、視野が狭くなりがちなので、広い視野で見れたのが良かった。

➢整理して頂いたり、道筋を示して頂いたので、思いをキチンと形に出来たのかなと思います。