3月初旬に八甲田山のスキーツアーに参加してきました。
八甲田大岳は、プロスキーヤーの三浦敬三さんが、大正時代に樹氷の神秘的な美しさに眩惑され、一生涯をスキー人生に捧げたといわれています。
三浦さんは、生涯現役プロスキーヤーとして、101歳まで現役を貫かれたそうで、以前、三浦さんの生活の様子を映像で拝見したことがありました。スキーをするために、自ら健康的な食事を作り、食し、運動をし、目標に向かって、コツコツと努力を重ねられている姿がとても印象的で、尊敬と憧れを感じました。
なぜなら私も「生涯現役」で仕事や趣味を楽しみたいと思っているのと、何より山とスキーが大好きで出来るだけ長く、楽しみたいと思っているからです。
スキーツアー開始
私は、20年近くのブランクがあったので、ほぼ初心者として、大ベテランの隊長の後ろについていくことから始まりました。
隊長が踏みしめたラインに沿って着いていきます。外れると、雪は深く、ズボズボと埋まってしまいます。
昨今、バックカントリーは人気ですが、かなりの危険が伴います。特に今シーズンは、雪崩が多く発生し、あちこちで犠牲者が出ています。
その為、登山届け、山岳保険、安全装備が必要で、プロのスキーガイドさんの誘導は、とても大切です。
ツアー参加者は、10数名でしたが、皆さん列を崩さずに、隊長の指示に従って、ルールを守り慎重に進んで行きました。
時々、私たちを待機させ、安全を確認するために、隊長や他のガイドさんたちが、様子を見にいくことも度々ありました。
あいにくの天候でしたが、樹氷は見事でした。
勾配の急な場所では、一人一人、安全を確認しながら滑り降りて行きます。
ゲレンデでは、そこそこ滑れるつもりでしたが、雪山では、少しの怖さと圧接されていない雪で思ったようには滑れませんでした。
林を潜り抜け、到着です。
天然のパウダースキーを満喫し、大満足の2日間でした。
安全第一ですが、やはりバックカントリは―魅力的です。
宿は、三浦さんの常宿だった酸ヶ湯温泉に泊まりました。温泉に癒され、美味しいお食事、お酒を頂いて大満足の3日間でした。
憧れの三浦敬三さんの足跡を感じた素敵な体験でした。
( 写真は、酸ヶ湯温泉に飾ってあったものです。 掲載にあたって、宿の方に快くご承諾頂きました。)