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DIYで椅子を修理する 2020

~暮らしもこころも整える~ くらこことっと 久保かをるです。

2年前に、我が家のダイニングチェアが壊れて修理したブログを掲載したところ、多くの方が参考にしてくださいました。今回はさらにバージョンアップ版を掲載します。

 

今回は、『椅子張り替えキット』を使用したのですが、とても素晴らしかったのでご紹介いたします。

(1)

17年間に購入したダイニングチェア、座面の板がMDF (中密度繊維版) なので、経年劣化で割れてしまいました。

2年前には1脚、今回は2脚 破損。限界を感じて、一気に3脚 修理しました。

 

まずは、座面の下側から、ビスを外して骨組みから離します。

 

板を取り替えない場合、布地やウレタンは、ニッパーなどで丁寧に剥がしましょう。

(2)

座面の板をジグソーで切断して作ります。 

 

MDFよりは経年劣化に強い、合板12㎜を使用します。

 

座面の板を作りなおす場合は、前回のブログを参考にしてください。

⇒  2018 DIYで椅子を修理する

 

(3)

前回は、手芸店でウレタンや布を購入しましたが、今回はネット通販で「椅子張り替えキット」を購入しました。これが、とても素晴らしい!

サイズ感がぴったりなので無駄になる部分が少なく、ウレタンが2種類、しかもチップウレタンを使うので、座り心地も抜群です。お値段も1脚当たり2,000円程度で割安です。(合板代は別)

 

▶クッション下地材 チップウレタン 50㎝角、厚み1.5㎝

▶クッション上地材 ウレタン 60㎝角、厚み1.0㎝

▶ソフトレ4ザー(合皮) 58㎝角 

▶椅子裏地材 (黒色) 48㎝角

 

※張替え手順説明書も入っていて、とても親切です。

 

(4)

工具は、事前に揃えましょう。

その都度、取り出すより時短になります。

 

タッカーとは、木工や建築作業で使用できるホッチキス型の工具です。

タッカー芯は、たくさん使うので、多めに用意しましょう。

 

ノコギリは、合板の調整用に用意しました。

張り替えのみの場合は、必要ありません。

 

(5)

下地材のチップウレタンは、座面の板と同じ大きさにマジックで型をとります。

 

(6)

型どおりに、裁ちばさみで切っていきます。

とても簡単に切れます。

(7)

上地材の白いウレタンは、下地材のチップウレタンより4㎝程度大きめにマジックでなぞります。

ただし、背もたれのが当たる部分だけは、座面の板と同じサイズで切断します。

(8)

白いウレタンも、裁ちばさみで簡単に切断できます。

(9)

いよいよ、生地を張っていきます。

 

ソフトレザー、白いウレタン、チップウレタン、合板の順にのせ、四方から中心に、ソフトレザーをやや引っ張り気味にしながら、タッカーで仮止めしていきます。

(10)

四つ角の部分を丁寧に折り込みながら、タッカーで止めていきます。

 

角が決まったら、直線部分も少し引っ張りながら、しわが出来ないように張っていきます。

(11)

最初に留めた、仮止めのタッカー芯をニッパーで外し、余分な生地をカットしていきます。

(12)

次に裏地を張っていきます。

 

裏地も型と同じ大きさに切ってから、四方に切り込みを入れ、1㎝程度内側に折り曲げておきます。

(13)

中央を止めておいてから、端から2㎝程度離してタッカーを打っていきます。

(14)

裏地が張れたら、椅子本体に取り付けて終了です。

 

(15)

3脚、一気に張り上げました。

所要時間は、張り替えだけで約2時間でした。

合板の切り出しは、準備と片付けを入れて約2時間程度なので、合計で約4時間 です。

1脚目を順番を考えながら丁寧に仕上げると、次の2脚目からはスムーズに出来ます。

 

今回、表面をソフトレザーにしたので、食べこぼしなどがサッと拭けて衛生的です。

また、クッションを2種類使っているので、表面が柔らかくて芯がしっかりしていて、とても座り心地が良いです。

 

 

「物を大切にする」こととは、使っていない物を早く手放して、使う物はとことん使いこむ事です。

 

気に入ったものは、出来るだけメンテナンスして使い続けましょう。

 

本業は《 空間・物・心の整理のお手伝い》を行っております。

 

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