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母から娘へ受け継ぐ思い【片付けの現場から】

整理収納は「とにかく 捨てること」だと思っている方がいますが それは勘違いです。

 

私も片付けの現場では「不要な物は、出来る限り手放した方がよい」とは言いますが、決して「捨ててください」とか手放す事を強要するような事はしません。

 

物と向き合って本当に要るのか?要らないのか?と判断するのは、あくまでもご依頼者様です。

たとえ『役目を終えたもの』でもその方にとって思い入れの強いもの、手放してしまったら後悔するものは、取っておくべきです。

 

本日のコンサルティングで、足の踏み場もなくなってしまった納戸から、可愛らしいピンクの靴が2足 出てきました。

 

ご依頼者のお母様が大切にとっておいた ご自身が小さかった頃の靴。
「これは絶対に捨てられないです。」
それはそうですよね。

 

成長する過程で親子でいろいろな葛藤があり、ぶつかり合いがあるけれど

それでも、自分を大切に思っていてくれたということが形として見えるもの。

 

この綺麗に手入れされた2足の靴で、奥様がどんなに愛されていたのかがわかるような宝物。

 

そして、次に出てきた また別の2足の靴。今度は娘さんの小さな頃の靴。

「これも捨てられない」今度はご自分がいかに娘さんを大切に思っているかがわかる宝物。

 

4足の靴を丁寧にならべて、思い出の箱に仕舞いました。

 

整理収納は、思いもかけず過去の宝物が見つかることもあります。

 心が豊かになるものは、大切にとって置きましょう。