こんにちは、《 暮らしもこころも整える 》 くらこことっと 代表の 久保かをるです。
※ こちらの投稿は、ご本人の了承を得て公開しております。
《ひゅうま君とのおしゃべり》
ひゅうま君の第一印象は、柔和な感じの成年。
笑顔であいさつしてくれました。
彼は、ホームページで私を知って 親しみを持ってくれていたようです。
逆に私は、急な訪問にやや緊張して構えてしまっていたのかもしれません。
(あとでひゅうま君に聞いたら、就労支援の優しいスタッフの対応に慣れていたので、私の対応は素っ気なく感じたと言っていました。(笑) )
会議室で話し始めると、すぐに色々な話をしてくれました。
それは、症状であったり、今までの経歴であったり、最近の事であったり、
子どもの頃の話や大変だったこととか。
教養のある青年なので、知識は豊富だし自己分析も出来ている。
難しい言葉も良く使う。私には興味深い話ばかり。
発達障害は『わかりにくい』だから理解されにくい。
「どこが障害なの?全然、普通じゃない。ちょっと変わっているくらい・・・」
と思ってしまいがちです。
本当は、たくさんの困難を抱えているかもしれないのに。
ひゅうま君は、少し前まで『ひきこもり』だった時期があるそうです。
私の開催している発達障害住環境の講座でも、成人のお子さんの就労が上手くいかず転職を繰り返し引きこもっている とか、部屋がぐちゃぐちゃで困っている という親御さんが時々参加することがあります。
内閣府が出している調査資料では
『普段は家にいるが、自分の趣味に関する用事の時だけ外出する』者を含む広義な引きこもりは60万人以上と推計されています。
https://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/r01honpen/s0_2.html
その理由は
1. 職場になじめなかった
2. 病気
3. 就職活動がうまくいかなかった
4. 不登校
5. 人間関係がうまくいかなかった
等ありますが、
なぜ『職場になじめなかった』のか
なぜ『不登校』になってしまったのか
なぜ『人間関係がうまくいかなかった』のか
その原因を追及しなければ、本当の解決策は見つからないのではないでしょうか。
発達障害の特性の中で、
想像力が乏しい
↓
相手の気持ちがわからない
↓
場の空気が読めない
↓
職場で孤立してしまう
という傾向がある人もいます。
そういった特性を持つ人がいるのだ・・・と言うことをみんなが理解して気づかうことができたなら、もう少し優しい世の中になるのではないかと思います。
ひゅうま君は、発達障害の就労支援を受けて、めでたく4月から再就職が決まったそうです。それと同時に、ご自宅の引越しも決まった為、私に住環境サポートをしてほしいとの事でした。
お急ぎの様子で突然だったので、準備もままならず訪問することになりました。