・物を減らしてスッキリ暮らしたい
・出来る限り物のない生活をしたい
・ミニマリストになりたい
今、たくさんの人が抱く願望の一つですが、そうは言ってもなかなか手放せない物があります。
物を手放せない理由のなかに
① かなりレアな思い出がある
② もう一生手に入らないであろう
③ 購入当時の自分にとって高額だった
そう、希少価値の高い物は、なかなか踏ん切りがつかないものです。
そして、そのものが壊れていたり、傷んでいれば諦めもつくのですが、大切にしていたからこそ綺麗な状態で残っていたりすると、ますます手放しにくくなるものです。
それでも、
今、使っている物でもなく
今の自分には必要なく
通常、存在を忘れている
そのような物だった手放してしまわなければ、いつになっても理想に近づきません。
20代後半、務めていた会社を辞めた時、思い切って3週間のヨーロッパのツアーに参加しました。
その名も「ヨーロッパ建築ゼミナール」。
その時に、とても欲しくなって現地で2冊の本を購入しました。
月日はたち、沢山の本を処分してきましたが、これらの洋書は、思い出深く、二度と手に入らないと思うと簡単には手放せませんでした。
先日、「ビブ・ラボに本棚をつくろう」というイベントに参加してきました。
「手放す本にあなたの言葉をつけて寄付してみませんか?」という、素敵なイベントです。
主催しているのは、障害者福祉支援員の高橋淳さん。
高橋さんとは、「整理収納」「発達障害」「登山」「読書」という共通点がありますが、多才で、行動力、実行力があり、とても素晴らしい方です。
1階には、コミュニティースペースになっている、お洒落なラボ・ラウンジがあり
2階には、一級建築士事務所 IDEA+さんの高崎サテライトオフィス、ハーマンミラーのコーナー、そしてビブ・ラボがあります。
”くらしの図書館 ビブ・ラボ” には、「建築」「デザイン」「くらし」「まち」に特化した専門書籍が約3,500冊ほどあるそうで、私の洋書の嫁ぎ先にピッタリだと思いました。
そんな素敵な空間で、一人一人、持ち寄った本の思いでを語り合い、思いを込めた言葉を添えて、贈呈してきました。
希少性の高い物を手放す方法
それは
① 物にとって幸せになる嫁ぎ先を考えて
② 物との出会いや思い出を大切にし
③ 感謝を込めて手放す
数日が経ちましたが、未練も後悔も一切なく、むしろ「良いところにお嫁に出せた」という清々しい達成感があります。 最後まで、物を粗末にしない心が大切なのだと思います。それが、色々な物や事を大切にすることに繋がっていくのだと思います。
《暮らしもこころも整える》 くらこことっと 久保かをる