整理収納アドバイザーは、物を捨てるのを促すのが仕事ではありません。
物を大切にする心を育むのが、整理収納アドバイザーの真骨頂だと私は思います。
先日、30年愛用した長靴を感謝して手放しました。
当時、新宿にバーニーズニューヨーク1号店がオープンし、そこで購入した長靴です。
その頃、ブーツのように履ける長靴が少なく、とても気に入って購入し、雨の日、雪の日の通勤では、とても重宝しました。
何度か引っ越したり、職場が変わったり、結婚して生活が変わる時に、物の見直しをしてきましたが、その長靴だけは、健在でずーっと愛用していました。
先日、久しぶりに履いてみたら、サイドのゴムの部分が伸びきっているのに気づき、良く頑張ったなあとしみじみしました。
それでも、手放すつもりはなかったのですが、たまたま寄ったデパートで、とても気に入った長靴を見つけ、予定外でしたが、突き動かされるように購入しました。
1つ購入したら、1つ手放す。
30年愛用した、長靴を手放すのは、寂しい気持ちもありました。
綺麗にして最後に靴の中を見てみると、縫い目もしっかりしていているし、剥がれたり、ほつれたりもしていません。良いものは、長持ちするのだなあと改めて感心しました。
現在、洋服などの廃棄が大きな問題になっています。
アフリカでは、先進国から送られた古着が溢れ、環境も産業も破壊されていると言われています。
日本でも、ゴミの処分場がなくなるのではないかと懸念されています。
「とりあえず安いから」とか「バーゲンだから」などと安易に購入するのではなく、
本当に必要なのか?
本当に気に入ったものなのか?
長く使える質の良い物なのか?
一歩立ち止まって考える事がとても重要です。