遺品整理をするうえで、なかなか簡単には捨てられない物があります。
それは、故人の写真や作品などです。
私の母は、昨年の4月に亡くなりましたが、墨絵を描くのが趣味でたくさんの作品を残して逝きました。
同居していた姉が、親戚や家族に作品を形見分けをしていましたが、素晴らしい作品がたくさんあったので フォトブックで「作品集」作ることにしました。
「フォトブック」とは、個人向けの写真集制作サービスで、自分自身で撮影した写真を集めて本のような形に纏めたものです。
まずは、写真撮影。
大きな作品も多かったので、カメラが趣味の息子を駆り出して、半日かけて作品を撮りました。
絵を保護しているガラスは、反射してしまうので、一つ一つ額を外してガラスを抜いて額をはめ、撮影してからまた戻す作業がとても大変でした。
そして 書道が得意な 姪にお願いして、母の本名と雅号 (がごう)を、いくつかのパターンで書いてもらいました。
「雅号」とは、書道や水墨画が一人前になると師匠から頂ける名前だそうです。
母は「さと」が本名でしたが「理青 (りせい)」という、とても母らしい素敵な雅号を頂いたようです。
母や家族の写真、姪が書いた習字などは、写真整理アドバイザーの池田英美子さんに ScanSnapで取り込んで頂きました。写真の整理も手伝って頂きました。
なかなか 一人では進まないので本当に助かりました。
全て自分で行おうとしないで、難しい事、なかなか手に付けられないことは、人に助けてもらうという大切さを ここ最近 身に染みてます。
他のメーカーのものも、特色や金額の差があるので、いろいろ調べて自分が求めている物を選択することが大事です。悩んだら、プロに相談しましょう。フォトブック比較サイト
斯くして、沢山の人たちの力を借り、一年かけてようやく母の作品集が出来ました。
今月行われる一周忌で、お披露目する予定です。
私たちは 三人姉妹なので、それぞれに母とのエピソードを添えたり、孫も含めた全員集合の写真、父との2ショットの写真なども加えました。
家族皆の思いが詰まっています。
たくさんの作品をそのまま残す事は、管理するのにスペースや時間がかかります。
持っている事で「いつか手放さなければならない」とか「母の作品を捨ててしまってよいのだろうか」など 心理的な負担になることもあります。
それを小さなフォトブックに纏めておくことで、
スペースもとらず、たくさんの思い出を手軽に見る事が出来、罪悪感や心理的負担も取り除かれます。
大切な思い出は できるだけ コンパクトに纏めて残す
《暮らしもこころも整える》くらこことっと 久保かをる でした。