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圧倒的な大自然に心を預ける

私は山が大好きです。

なぜなら、圧倒的な大自然の美しさの中で、自分のちっぽけさと大きさを同時に感じ、心の幅を広げられるからです。

 

コロナ禍で家にこもる事が増え、当初は 雑多な世の中から一線を引いて、箱の中で守られているような安心感がありましたが、長引くにつれ だんだんと閉塞感と社会からの孤立を感じてきてました。

 

そんな時は、感染対策をしながら 自然の中に心を預けてみると、解放され元気を取り戻します。

 

 感染者が落ち着いたころ、久々に八ヶ岳に行ってきました。

大きな重いザックを背負って、黒姫平まで登り、テントを張りました。

山の上では、普段当たり前ように手に入る電気や水がとても貴重になります。そして、この不便さが、たくさんの気づきと楽しさを与えてくれます。

 山の上でのインスタントラーメンは、最高のご馳走です。

早朝3時に起きて、天狗岳山頂でご来光を見るために真っ暗な中、登山開始。

ヘッドライトを頼りに岩場を登っていきます。

登っている時は、苦しく、くじけそうになりますが、この圧倒的な大自然を前にすると吹き飛んでしまいます。

 

 山頂にて

雲海が広がる景色は、何とも言えない美しさと、母のような包容力を感じ、自分が大自然と繋がっているような気持になります。

ご来光

5分違っても、わずかに天候が違っても、自分の体調や感覚が違っても得られなかった、一生に一度の最高の瞬間です。

 

 

登山をしていて毎回思うこと。

 

自然の雄大さの前では、自分の存在や日頃の悩みのちっぽけさを感じ、同時に、自分の脚だけで、こんなに高い所まで登ってきたんだと自負しています。

 

大自然は、溜まっていた余分なものをリセットして心を開放してくれます。

そして、自分の存在を確認し、心の幅を広げてくれるから、また行きたくなるのだろうなあと思っています。